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    1: カルスタ実況者


     サポーターの間では「どの選手がそのシーズン、最も活躍したか」や「どのシーズンのチームがよかったか」といった議論が白熱する。しかし、チェルシーのサポーターの間でそう言った議論が巻き起こることはない。 
     
     簡潔に説明するなら、ここ15シーズンの陣容がチェルシーの歴史の中で最も輝かしいものであることは明らかだからだ。サポーターの選ぶクラブ史上最高の選手も、この期間にクラブに在籍していた選手の中から選ばれる。 
     
     チェルシーは近年ビッグクラブへの飛躍を遂げたクラブだ。偉大な選手として挙げられる選手の多くは、同じ時期にチェルシーの選手としてプレーした経験がある。そんな偉大な功績を残してきた選手たちの中で、一際目立つ選手がいる。フランク・ランパードだ。 
     
     フランク・ランパードはチェルシーの歴史上で最高の選手である。もしかしたらイングランド史上最高の選手だったかもしれない。
     
     ランパードを中心としたチェルシーは、まるで以前まで存在したクラブに代わって新たに誕生したかのような変化を遂げ、クラブとして新たなステージ突入した。 
     
     今、世界中で知られている“近代的なチェルシー”は、ボビー・タンブリングやピーター・オスグッド、ロン・ハリスが活躍したチェルシーとは違うチームだ。そしてランパードは“近代的なチェルシー”における「キング」だ。ジョゼ・モウリーニョは彼を「世界最高の選手」と形容した。ジョン・テリーは彼をチェルシー史上最高の選手だと言う。彼らの意見に誰が反対するだろうか。 
     
     ランパードは長きに渡って安定したパフォーマンスを見せた。それによって彼の名前はほとんどのプレミアリーグの記録に刻まれることとなった。ゴール数、アシスト数、出場試合数、どの指標のランキングにおいても、ランパードの名前は現れる。20年にもわたってプレーすれば、なんらかの記録に名前を残すことはできるかもしれない。しかし、ランパードに関して言えば、試合に出場し続けてきただけではない。
     
    1.5列目でも、2列目でも、さらに後ろの位置でプレーしたときも、彼は偉大な選手としての名声を確固たるものにしていった。そして最後に1シーズンを過ごしたマンチェスター・シティでは、まだ数シーズンは第一線で活躍できる力があることを見せつけた。 
     
     ここまで記録の話をしてきたが、ランパードの功績を数字だけで判断することはできない。プレミアリーグにおける609試合出場、177得点、102アシストが偉大な記録であることに間違いないが、よりスポットライトを当てられるべきなのはパフォーマンスの中身だ。
     
     ランパードは2001年にウェスト・ハムから1100万ポンド(約15.3億円)の移籍金でチェルシーに加わった。当時は多くの人が高すぎる金額だと思っていた。ロシアの資源ビジネスで築いた巨額の富でロマン・アブラモビッチがチェルシーを買収したときには、彼もクラブの変革に伴って退団を余儀なくされる選手の1人になるとみられていた。 
     
     しかし、ふたを開けてみれば、チェルシーが中盤にどんな選手を補強しようと、ランパードがポジションを明け渡すことはなかった。ファン・セバスティアン・ベロン、ミヒャエル・バラック、デコ、ファン・マタ、オスカル……。名だたるワールドクラスの選手たちを打ち負かすパフォーマンスを披露し続けたのだ。 
     
     ランパードが現役生活を送った同じ時代に、彼より優れた才能を持つフットボーラーはいた。何をもって「才能」と呼ぶかは議論を呼ぶところだが、少なくとも創造性やテクニック、ボールコントロールといった能力でランパードを凌駕する選手は一人や二人ではない。だが、一つ確かなことがあるとするなら、ランパードが送った15年間を同じように過ごせる選手は誰一人いないということだ。 
     
     しかもチェルシーはプレミアリーグで残留すれば「成功」とされるようなクラブではない。毎年、毎月、いや、毎試合、世界中のフットボールファンから厳しく評価される立場にある。プレミアリーグで優勝争いを演じなければならない宿命を背負ったクラブだった(その立場にクラブを育てたのも、ランパードの功績だったわけだが)。 
     
     厳しいシチュエーションにありながら、ランパードは常にファンからの高い期待に応え、さらに高い期待をファンに抱かせた。 





     

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    サンフレッチェ広島は3日、クラブに所属するMF柴崎晃誠が負傷したと発表した。

     クラブによると、柴崎は1月30日のトレーニング中に負傷。2月2日にバンコク市内の病院で検査を受けた結果、左内転筋損傷と診断されたという。なお、全治は3週間と明かされた。

     広島は25日、2017明治安田生命J1リーグ開幕戦でアルビレックス新潟と対戦する。昨季のリーグ戦では全34試合に出場した柴崎だが、開幕戦でのプレーが微妙な状況となった。 【広島に不安…MF柴崎晃誠が内転筋損傷、全治3週間で開幕微妙に】の続きを読む

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